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書籍:『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』

評価:
ランス・アームストロング
講談社
¥ 800
(2008-06-13)

末期がんを克服して世界で最も過酷なスポーツの一つといわれるツール・ド・フランスを7連覇したランス・アームストロングの半生を綴った作品です。

ちなみに、7連覇をした選手は100年以上の歴史を持つ大会でランス・アームストロング一人しかいないというくらいすごいことなんです。

amazonなどのレビューで邦題のつけ方がおかしいとの指摘をいくつか見ていたのですが、たしかにおかしい。
そもそも、マイヨ・ジョーヌというのは3週間に及ぶツール・ド・フランスで総合成績が1位の選手が切ることができるジャージでレースの展開とともに切る人が変わっていくもので、ロードレースの選手にとっては憧れの対象ではあります。が、一般的には何のことだかさっぱり分からない代物であることも間違いないのです。
このタイトルをつけた瞬間に、自転車レースを好きな人や自転車乗り意外にはまったく見向きもしてもらえないものになってしまっているのが勿体無いです。

というのも、この作品はランス・アームストロングが自転車に乗り始めて若手の選手として注目され人生のピークを迎えようとした瞬間に癌の宣告を受けて、そこから復帰、初のツール・ド・フランス優勝までを描く作品なのです。
つまり、邦題にあるようにマイヨ・ジョーヌそのものにはあまり意味がなくて、彼自身の病気との戦い、どうやってそれを克服したかと言うことについてが書かれているのです。

一部の表現は実際に闘病されている方には刺激が強い部分もあるのですが、大半は同じ境遇にある人には勇気づけられる作品だと思うので、自分が”弱いなぁ・・・”と思ったときなどに読むと”がんばらなくては!”と思わせてくる作品になっています。

ランス・アームストロングは7連覇を達成した2005年に引退をしていたのですが、2008年から現役復帰し、2009年にはツール・ド・フランスで総合3位にはいるという快挙を成し遂げています。

at 21:03, ken5, 書籍

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書籍:『セカンドウィンド〈2〉』

 立て続けに〈2〉も読みました。

純粋な続編となっているので、ここから書くことに〈1〉のネタバレがあるので、読みたいと思っている人は、先を読まない方がいいです。

ストーリーには〈1〉で主人公洋が参加した金剛ヶ峯での自転車大会を終え、中学を卒業したあとの物語になっています。
金剛ヶ峯での激闘から1年―名門・南雲学院自転車部の主力として、親友の田村岳らと日々切磋琢磨する溝口洋。だが彼は、ある理由から思い切りペダルを踏み込めなくなり、調子を落とす。キャプテンの南雲真一にも叱責され、チーム内での「ポジション」にも悩み始め…。個性的なキャラクターそれぞれに共感が集まり、話題沸騰の青春スポーツ小説シリーズ、新局面に突入。
高校生になった主人公たちにちょっとだけ恋愛っぽい要素があったり、スランプに陥ったりと、全体的に主人公のテンションが低い感じで進みます。思い悩む姿を描きたかったんだと思いますが、前作に比べると自転車競技の部分の描写が少し軽めに成っているのが、自転車乗りとしては残念だった。
でも、ちゃんと楽しめる作品になっているので、〈1〉とあわせて読みたい作品です。

さらに続編があると嬉しいが。

at 21:31, ken5, 書籍

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書籍:『セカンドウィンド〈1〉』

 サクリファイスに続いて、またしても自転車小説。

こちらは純粋にスポーツに青春を捧げる物語です。
溝口洋は、自転車で風の中に躍ることを好むクールな少年だ。中3になろうとするある日、峠道で揃いのウェアに身を包み、ロードバイクに乗る少年たちと出会う。そして、スピードを上げ遠ざかる彼らの背中を見ながら思った。負けたくない―。個性を磨き競い合う少年たちの姿を瑞々しく描く、正統派青春スポーツ小説シリーズ第一弾、書き下ろしで堂々登場。
というお話で、峠での出会いから再会となる自転車レース、練習生としての生活と挫折、あらたな自転車の喜びの発見などなど、ひたむきに自転車に向き合う主人公の姿が清々しく描かれていて、読後が気持ちよい物語です。

at 21:15, ken5, 書籍

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書籍:『サクリファイス』

評価:
近藤 史恵
新潮社
¥ 460
(2010-01-28)

自転車好きとしては、ロードレースが題材になっていると言うことで、発売した時から気になってたのですが、文庫になったのでやっと読みました。

当初、話題になっていることだけをしっていて内容については詳しく知らず、てっきりロードレースを頑張るスポ根系の読み物だと思ってたんですが、作家の近藤史恵さんはミステリーを得意とする作家さんだったんですね。
この作品もスポーツを題材としたミステリーに仕上がっています。
ということで、途中から”ん?”と思いつつも、最後にはいい意味で裏切られることも含めて非常に読み応えのあるいい作品でした。

ロードレースは日本では馴染みのないスポーツなので、あの複雑なルールなどをどうやて読者に理解させようとしているのかに興味があったのですが、必要な場所だけをうまく説明しつつ、専門用語も、それが重要でないものについてはサラッと書かれていて、あまり意識しなくても読めるようにしているのはすごいなぁ、と感心しました。
解説を読んでさらにびっくりしたのですが、近藤さん自信はロードレースや自転車とは無縁の方なんです!

ロードレースを知る人にとっては、エースとアシストの関係の中で”サクリファイス”するものがあるのは周知の事実なので、事前に内容を知らずに読み始めた自分も、タイトルのイメージから勝手にスポ根と思ってました。
が、このタイトルが意味することが本当に分かると、なんとも切ない気分にさせられてしまう物語に仕上がっています。

自転車を好きな人はもちろん、そうじゃない人にもオススメだし、これを読んでロードレースの世界に興味を持つ人が増えると良いなぁ、と思い。
かなり強烈にオススメの本です。

at 21:02, ken5, 書籍

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書籍:『筆談ホステス』

評価:
斉藤里恵
光文社
¥ 1,365
(2009-05-22)

 先に読んだ『筆談ホステス 67の愛言葉』がなかなか良かったので、そのきっかけとなったこちらも読んでみました。

斉藤さんの半生を綴った作品なのですが、筆談ゆえに考え抜かれて発せられる言葉が個人的には好きだったので、『筆談ホステス 67の愛言葉』の方が楽しめました。
過去の暗い部分も含めて赤裸々に語られているので、元気がない時に読むと励みになると思います。

at 20:37, ken5, 書籍

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書籍:『自転車会議』

評価:
疋田 智,片山 右京,今中 大介,勝間 和代,谷垣 禎一
PHP研究所
¥ 1,365
(2009-09-05)

 自転車本です。

本職は民放テレビ局のプロデューサーで自転車ツーキニストとして、多くの著書を発表している疋田智さんが発起人となり、著名人で自転車を愛する人が集まり、自転車との出会いから、楽しみ方、日本の自転車がおかれている現状、そして、自転車先進国のヨーロッパの現状などから、今後のインフラについて考えていくというもの。

会議の参加者は、

勝間和代さん
説明の必要はないですよね。公認会計士で、経済評論家。移動はほとんど自転車ということで疋田さんとともに自転車ツーキニストの裾野を広げているお方。
昨年、三代目自転車名人となりました。(ちなみに初代は忌野清志郎さん、二代目は鶴見辰吾さんです)

片山右京さん
元F1レーサーで現在はアドベンチャリスト(冒険家ってことですよね)として、登山を中心に活躍差れています。自身で自転車ブランドを立ち上げたりもしてます。

今中大介さん
元自転車プロレーサー。日本人として初めてツール・ド・フランスフランスに出場した経歴を持つ方。現在はインターマックスという自転車メーカーを経営されています。

この4人は、冒頭に書いたテーマについて、いろいろと語ってます。

発起人の疋田さんと勝間さんは自転車を主に移動手段として、片山さんと今中さんはスポーツとして自転車を捉えていますが、それぞれがそれぞれの愛し方をしてますね。
疋田さんのジテツウのきっかけは、ボロボロだった自転車が捨てられそうになったときに、ソイツをピカピカに磨いてみたら、とりあえず乗ってみるか?ということで乗り始めたのがきっかけ。
勝間さんは疋田さんの『自転車通勤で行こう』との出会いがきっかけ。この本の中で、疋田さんが激ヤセをしているのを見てしまったために、自身の運動不足、健康維持のために始めたらしいです。
片山さんはF1レーサーを引退した後、子供の頃に終えることができなかった日本縦断の再開と登山のための有酸素運動のトレーニングと言うことで始め、今では競技にでるまでになってます。プロとして戦っていないので、負けても悔しくないので楽しめているのがいいそうです。
今中さんは、子供の頃からずっと自転車好き。引退後はすこし自転車から離れていたみたいなんですが、改めて乗り始めているという環境。

みなさんがそれぞれのスタンスで自転車を楽しんでいるのが印象的です。

本文中にあった、都内の駐輪場を詳細に記したマップ。あるとすごい助かります。

この本が面白いのは、この”自転車会議”で出てきたアイディアを最終章で疋田さん自らが、自転車好きで知られ、国土交通大臣も歴任された谷垣禎一現自民党総裁(2010年1月時点)に提案している点。
自転車乗りとして、谷垣さんが国土交通大臣になられたときは淡い期待を抱いたのですが、志半ばで解散となってしまったのは非常に残念でした。

面白いアイディアだなぁと思ったのは、バスレーンをバス&自転車レーンとして活用するというアイディアと首都高の高架下に自転車専用レーンを作るというアイディア、とくに後者は上に屋根があるので、雨の日も危なくないという優れもの。
そのために自転車税の導入もすべきという論調にも賛成です。自転車がブームになっているのはうれしいことなのですが、モラルがない、というよりそもそも自転車のルールを知らない人が増えてきているのも事実です。インフラが先か、啓蒙が先かという問題ではなく、自転車に乗る人もルールを守る義務があることをわかってもらうために、税金を導入するのはありだと思います。そのお金で、インフラの整備や啓蒙も行えますし、なによりも自転車に対する意識が変わると思います。

今年は明確な目標みたいなものは作ってないのですが、自転車乗りとして、ただ楽しむだけではなく、日本の自転車業界に貢献できるような活動ができないかということを模索中。

サクっと読める簡単な本なので、自転車に乗る方、これから乗ろうとしている方にオススメです。

疋田智さんのサイト:自転車通勤で行こう

歴代自転車名人のサイト
忌野清志郎さん:地味変
鶴見辰吾さん:自転車劇場
勝間和代さん:私的なことがらを記録しよう!

at 08:53, ken5, 書籍

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書籍:『アメリカのパイを買って帰ろう』

 5年ほど前に初めて沖縄を訪問して以来、その魅力に取り付かれてしまい、年に数回は休みをとる度に沖縄を訪問するほどの沖縄好きな自分。

周りの友人や仲間も自分の沖縄好きを知っていて、沖縄の話をしているときに会社の後輩から薦められたのがこの『アメリカのパイを買って帰ろう』でした。

これまでの沖縄訪問で、観光地や自然、古くからある文化についてはだいぶ理解してきたつもりだったのですが、沖縄が自分が生まれる直前までアメリカで、車は道の右側を通り、沖縄と内地を行き来するためには、パスポートが必要だった時代のことについては何も知らなかったことに気づかされました。
今の沖縄で活躍されている方々の多くはその時代を経験されていて、おそらく自分をはじめとした、ここ10年くらいの間に沖縄が人気の観光スポットになってから初めて沖縄を訪れた人たちに違和感を覚えているということもちゃんと理解をしないといけないということを痛感した。

次に沖縄に行くのは11月のツールドおきなわで長く滞在できないので、ゆっくり滞在できるときに、この本で紹介されているお店などを回ってみようと思う。

at 00:03, ken5, 書籍

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書籍:『40−翼ふたたび』

評価:
石田 衣良
講談社
¥ 660
(2009-02)

40歳をテーマにした作品。作品のあらすじは
人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。会社を辞めて、投げやりにプロデュース業を始めた喜一・40歳の元を訪れる、四十代の依頼人たち。凋落したIT企業社長、やりての銀行マン、引きこもり…。生きることの困難とその先にある希望を見つめて、著者が初めて同世代を描いた感動長編。
こんな感じで6つのテーマと、それを結びつける最終章からなっています。

半年の間に2度の退職と2度の転職をし、知り合いの広告プロダクションに務める傍らなんでもプロデュース業を営む主人公。入ってくる仕事は広告とは関係のない仕事ばかり。
このプロデュース仕事のクライアントがこの作品の中で言う人生の半分が終わった40代ばかり、また、主人公喜一の夫婦関係も冷めたものになっており、40代の複雑な状況をうまく反映した設定になっています。
これらのどうしようもない仕事を通じて、主人公喜一の仕事や人生に求めるものが変化していく様をうまく描いています。

主人公が大手広告代理店を辞めた40歳という設定で、少し先にある40歳というステージを考えさせられる作品でした。とくに、同僚のコピーライターについて書かれた章では、身近な体験と重なる部分が多く、読んでいるのがつらかった。
クライアントとなる40代男性の状況を通して、主人公の状況を反映し、成長を描いていくうまさには感動しました。

お勧めの一冊です。

at 20:11, ken5, 書籍

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書籍:『下北サンデーズ』

下北サンデーズ (幻冬舎文庫)
下北サンデーズ
石田 衣良

『美丘』につづいて買っておいたまま放置していた『下北サンデーズ』を一気に読んでみた。こちらもまたドラマ化されていることからもわかるように、映像が浮かびやすい作品に仕上がっています。

ただ、個人的には演劇をテーマにした映像作品はどうもしっくり来ないものが多いのです。
『下北サンデーズ』のドラマを見ていないので、本作品については何もいえないのですが、演劇って独特の空気を持っていて、演じる側と観る側で作品が作られていく感じがするのに対して、テレビは演じる側からの情報だけが飛んでくる感じ。
この違いが、あるがゆえにテレビドラマなどで演じられる劇中劇がどうしても薄っぺらい印象を受けてしまうのです。

小説自体はとっても面白いものなので、オススメです。
演劇を軽く好きというくらいの人が読むといいかもしれません。演劇を愛しちゃってる人には、ちょっと軽すぎる気がするので。

at 11:50, ken5, 書籍

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書籍:『美丘』

美丘 (角川文庫)
美丘
石田 衣良

出かけている時に、結構時間が余ってしまったので、本屋の文庫本コーナーで1位だったことと、表紙につられて購入して久しぶりに石田衣良さんの作品を読みました。

いきなりネタバレっぽくなるんですが、すごく安っぽく表現すると韓国映画の『猟奇的な彼女』と『私の頭の中の消しゴム』を足して2で割った感じの作品。
あえて安っぽくと書いてみましたが、実際の本作品は安っぽさはなくて、個人的にはものすごく好きな作品でした。

石田衣良さんの作品の多くが映像化されているですが、この人の表現は読み手にものすごく映像をきれいに浮かばせる力があるように思います。

最近読んだ小説の中ではイチオシかも。

at 11:49, ken5, 書籍

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